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2009/11/30

ワールドビジネスサテライト

昨晩のワールドビジネスサテライトに

弊社アドバイザーの延氏が出演しておりました。私の業務とは直接関係ありませんが

日雇い派遣の禁止に関する提言を行っておりました。

 

ちなみに製造業の派遣労働者の禁止を実施する風潮ですが

そんなことしたら、企業は少数精鋭で正社員を雇おうとしますし、同じ技量なら

安い労働力で優秀な人材を登用しようとしますから、必ずしも日本人である必要が

ありません。ますます、雇用は厳しくなるのでは、と思うのですが、どうでしょうか?

 

全く別の話を2つ。年末のせいか、久しぶり!と思う人からメールが来たり

あるいは、こちらからしばらく話をしていない人に連絡したりと、やっていると

面白い話がありました。

一人は、優秀な若造。東大理学部卒業して、人材会社で勤務、その後転職して

メールが来ました。まだ20代。今、事業企画でがんばっているそうです。彼が出世する

予定なので、会社に遊びに行きます。(笑)

もう一人は、同業者。しかし、最近事業を始めて、今月中に中東に行くようです。

水関連のお仕事をしています。

そういえば、私が監査役やっている化粧品会社が、昨日のIRで、今後中東の富裕層向けに

商品を販売していくことで、発表を行いました。

中国じゃなくて、中東ですかね。

 

 

 

 

2009/11/28

中国企業の顧問を1年やって

中国企業の顧問を1年やりました。

非常に大きな勉強になったことは事実です。

今後も引き続き、別の形で中国企業と接触、仕事していくと

思います。

 

ところでガバナンス、コンプライアンス、日本企業でも守れていませんが

発展途上の国の企業は、さらに未成熟です。これは否めません。

極論すると、ばれなければOKと思う節があり、仮に指摘されても、

それっぽい理屈で、正当化し回避しようとする傾向があります。

 

全ての中国企業ではありません。ただ、私の過去の中国での合弁会社の

立ち上げとオペレーション経験、そして中国企業内部に入っての支援、

さらに同じ仕事仲間であり、中国人である友人との話を総合しても、この課題は顕著です。

 

もしこういう企業が公の企業として君臨するならば、もう、なんでもありでしょう。

倫理観も道徳もない、ただ無秩序なだけの世界。ばれなきゃラッキー宣言!

 

国籍に関係なく、大事なのは、経営者の姿勢です。

ここが全てです。その人がだめなら、自分が退くか、彼を辞めさせるか

どちらかしかありません。もちろん、変われるのなら、それに越したことは

ありません。

 

中身は言えませんが、一度中国人の社長に、

「こういうやり方は、公になろうとしている企業の姿以前に、

経営者としての姿勢を疑う」、とまで言い放って、社長に社員向けの

詫びのメールを入れさせたことがありました。

 

それからというもの、私を避けるようになってしまい、逆に情報が

入りにくくなったことがありました。しかし、これでは、器が小さすぎます。

 

これは、財務諸表では絶対見えない部分です。だから、私の役割があるのかも

しれません。私、大株主でも役員でもないのに、平気で言うときがあります。

 

でも、これでもずいぶん丸くなりました(笑)

昔、ひどかったです。当時役員をやっていて出資もしていた企業で、ある時、(これは

日本人の)社長に、机をバーンとたたいて、「あんたの道楽に付き合ってるんじゃない!!」

「人の襟正す前に、社長、あなたの襟を正すのが先決じゃないか、」(実際は、もっと汚い

言葉でしたが)と会議の席上で罵倒したことがありました。

今思えば、反省しきりです。当時の私としては、社長のその姿勢がどうしても納得いかず、思わず、

そう言ってしまいました。

 

話がそれましたが、財務諸表に見えない、しかし、大事なもの、すなわち

経営者の姿勢、というのは、とりわけ発展途上の企業では、もっとも重視すべき

項目ではないでしょうか。

それは、業績至上主義に走ったままの、人を人として見ない

恐ろしい暴走列車と化すからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009/11/26

中国人の会食に、私ひとり日本人ぽつり・・・

昨晩は、急きょ顧問先である中国企業の会食に付き添いました。

会食というのは、その中国企業がお世話になっている中国のお役所の方々との

会食です。

 

初めて屋形舟に乗りましたが、日本人は私1人。あと中国人の方々。

総勢10名。

当たり前ですが、日本語は通じません。舟にあるカラオケは、明らかに

聞き覚えある日本の歌であるが、中国語。

冷静に考えると、私1人で、あと外国人という、このようなケースは意外に初めてであります。

アメリカに仕事で単身で渡った時も、向こうの日本人がフォローしてくれたし、

韓国人とカラオケ言っても、ひとりだけ、というのはなかったですね。

だからと言って、別に小さくなるわけでなく、普通にお付き合いしておりました。

 

前も申し上げましたが、向こうの方は酒が強い。適当にはぐらかすのは、大変です。

「ジョウチー、ジョウチー」これ、中国語読みの私の名前「洲崎(すざき)」です。

「洲崎、お前も歌え」多分そう言っているのだろうと、マイクを持つも、リクエストされたのが

「北国の春」・・・。日本では、30年前に流行った歌ですな。

恐らくカラオケで歌うのは初めてです。いまどき、歌いません・・・。

 

日本語の上手な本社の総務担当の中国人が、「ワインレッドの心」とか「酒よ(吉幾三)」を

歌っているのを見て感心しておりました。

 

でも日本も中国も共通するのは、おやじな感じのお酒にカラオケ。

言葉は違えど、結局雰囲気は、全く同じ。おやじな感じそのものでありました。

 

 

 

 

 

2009/11/25

移民のパート2

移民のお話ついでに・・・

 

その昔、移民でなくて難民認定受けている社長さんの会社を

フォローしていた時期がありました。

 

遠い海のかなたにあるベトナムから、命かけてボートに乗り込み

運よくアメリカのタンカーに拾われ、福岡に寄港したときに、そこで

里親を見つけ、その後高校を卒業し、大学へ行くために東京へ状況。

その後、ベンチャー企業を立ち上げ、その企業は結果上場する。

 

その方のクリスマスパーティーで自宅へ呼ばれた時

同じ国の出身の技術者が、社長とはいつからのお知り合いですか、という

私の何気ない質問に「僕?僕は、彼とはボート仲間さ!」と平然と答えている

姿を見て、かなりのショックを受けた思い出があります。

命がけで渡った人間は、本当に強い。

ちなみに彼の座右の銘は、「捨て身」です。

 

2009/11/25

移民を受け入れるべき

どこかの経済雑誌が取り上げておりました。

「移民」について。

もう受け入れる以外方法は、ないと思うのですが

みなさんいかがでしょうか?

今の国力を本当に維持しようとするなら、どう考えても

労働力不足です。国力すなわち生活レベルです。

受け入れなければ、子供や孫の代は確実に

今よりは貧すでしょう。仕方ありません。一部のエリートは

難を免れるかもしれませんが。(例えば外国に逃げ道を作っておく。)

 

もっともっと、外とコミュニケーションを取らないと

孤立します。

そして、積極的に移民を受け入れるべきでしょう。

 

ものすごい年月が経てば、そのうち地球国、日本地方の姿に

なっていく・・・ような気がします。

 

2009/11/20

中国に依存するか、日本独自に歩むか

昼間に、アドバイザーの渡辺氏と私の知人とで会食。

 

今、アジアでの本社人事に絡む人の動きは激しく、外資系の人材

サービス会社は忙しいらしい。要するに、成長するアジアマーケットの企業に

送り込む社長をだれにするか、のサービスを一手に引き受けて、非常に多忙とのこと。

一方、日本の人材サービスは、というと

公表されているリクルートの事業、「リクナビ」去年の売上の8割減だそうだ・・・。

8割減ですよ、減少額が。ありえません・・・。

ほとんど壊滅的ですね。

 

思うに、中国マーケットには、ホスピタリティー的なきめ細やかさは

まずない。そう考えると、まだ時間差があるが、いずれ彼らのマーケットが

一部で落ち着き始めると、日本のきめ細かいサービスも十分に活用されるのではないか、

と思ってしまう。

これからは、このようなホスピタリティで、日本の人材を中国へ

送り込む・・・これはどうだろうか。もっとも、そのうち、現地の方が

マスターするだろうが、それまでは、こちらが教えることができる立場でもある。

なんていうのは、少し楽観的だろうか???

 

 

 

 

 

 

 

 

2009/11/18

男4人で火鍋を囲む

昨晩は、友人である上場企業の社長、勤務していたVCの先輩で上場も体験されて

あらたなベンチャー企業で専務を務める先輩、今親しくさせていただいているキャピタリスト、

これに私を含め男4人で火鍋を囲んでおりました。

 

まあざっくばらんなお話をしていましたが、この4人に共通するのは、全て

VCで勤務した、あるいは勤務している、ということです。

なので、多少共通言語もあり、楽しく会食しました。

 

しかし、IT企業らしからぬ人事制度(ある種、超スパルタ制度)を取り入れている

約2社の役員の話を聞くと、今の若い人は、一方で根性あるとも言えるし、

多くは、根性ない人が多いから、このような人事制度を取り入れるのだな、とも

思いました。

まあ、中身については言いません。しかし、新人研修で、富士山登ったり、40キロ

歩かされる新人って大変ですね。(あ、言っちゃった。)

 

 

2009/11/17

日中の懸け橋

このところ、中国進出のお話で呼ばれることが多くなりました。

ひとつは、国内マーケットが将来的にも見込めないこと、また、

劇的に成長する市場にチャンスを見出せないか、というトライしていきたい

という意気込みから、の両方からの理由があります。

 

ただそのためには、やはり相手を知ることから始める必要があります。

日本に来た外国人が、郷に入れば郷に従うように、彼らの考え方、行動に

きちんとした理解が必要です。

単なるビジネスだけの関係であっても、その背景を知ることはとても重要なことです。

 

免疫がないために、「あいつらは・・・」とか「だから、やってられない」とかいう前に

十分な理解が必要です。

 

ただ、お酒の席では、私つらいです・・・・。だって、かなり強すぎる方多すぎて・・・・。

こればかりは、理解できません・・・・(笑)

2009/11/12

今週の日経ビジネスで

今週の日経ビジネスで、スイスのビジネススクールの教授が

こんなことを・・・。

「今、世界で日本の存在感がますます低下している。国内市場は縮小し、高齢化も

進む。(中略)世代交代で変わるという人もいるが、若い日本人の方がかえって保守的

だ。

相変わらず大企業では女性や外国人の幹部が少ない。一方で、中国はどんどん変わる。

幹部が大量に海外留学に派遣され、女性も大活躍している。・・・・」

 

大丈夫か、日本!!!

 

 

2009/11/12

今週の日経ビジネスで

今週の日経ビジネスで、スイスのビジネススクールの教授が

こんなことを・・・。

「今、世界で日本の存在感がますます低下している。国内市場は縮小し、高齢化も

進む。(中略)世代交代で変わるという人もいるが、若い日本人の方がかえって保守的

だ。

相変わらず大企業では女性や外国人の幹部が少ない。一方で、中国はどんどん変わる。

幹部が大量に海外留学に派遣され、女性も大活躍している。・・・・」

 

大丈夫か、日本!!!

 

 

2009/11/10

この国への危機感 

危機感を日増しに感じます。とりわけ経済に限ってですが。

とはいえ単に今、経済が落ち込んでいるから、ということでなくて、それ以上の落ち込みが

今後起きうるであろう、と感じるからです。

内部では、国内の労働人口の減少(少子化)、産業育成に対する不見識、

不況からくる若い世代の希望・夢・ビジョンの欠如・・・。

外では、中国の台頭、インド・ブラジルなどの新興国の躍進・・・。

日本は、あとは、落ち込むだけなのであろうか・・・。

 

アメリカのように、中国のように

個人が独立独歩の精神を持てる社会的構造ってのは、できないのであろうか。

前回書いた、みんなと「same」でないと、仲間外れにしてしまう精神構造が

結果的に新しい産業、経済構造を生み出さないとすれば、もう根本を立て直す

しかないのか。

 

アメリカなんて、わずか100年そこそこの国でないか。

中国は、逆に歴史があれだけ長いのに、今になってようやく起き上がってきている。

これらの現実は、何を意味するのか。

 

日本だっていくらだってチャンスあるのだ。極論すれば、歴史の長短で国の繁栄は

決まらない、ということだ。(と、思いたい・・・)

アメリカも中国も共通しているのは、恐ろしいくらいの生きるための競争市場であるということ。

厳しい環境だからこそ、それを凌駕しようと人間は本能的に、動き出すのではないだろうか。

生きるための本能だ。

資本市場が、殺伐とした世の中を作った、だからだめなんだ、というどこかの大臣さんの

意見には、賛成できない。

自然の中の動物だって、常に厳しい世界にいるのだ。人間だって自然の一部。だとすれば

本来、生存競争を行うこと、それ自体は、むしろ自然のことのような気がする。

一方、生存競争の中の動物でも、共生することだってある、共生は何も人間様だけの

考え、行動ではない。

競争と共生のバランス、これが重要かもしれない。

この国は、いつもなにか事件が起きると、振り子のふれが極端すぎる。

右がだめだったので、すぐ極左にいくような、そんな動きだ。

バランスのとり方が、へた、ですね。きっと。

 

と、こんな抽象的なこと書いても、本当は仕方がない。

なぜなら、私はビジネスマンだから。評論家でないから。

だから、次に移す行動を考えないと・・・。

 

やはり、もっと外へ外へ目を向けて、外国人の仲間を

たくさん作って、地球国の日本地方の人間として、互いに

手を取り合える仕組みを作っていかないと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009/11/06

日本にアントレプレナーシップも自立精神もない

昨日、上場企業の社外取締役で集う勉強会に出席。

そこでの議論では、日本のある業界を取り上げ、日本が90年代後半から

すでに業績的にも危機的状況にあること、ガバンナンスなど実は形骸化しておること、

産業構造を変えない限り、すでに日本は沈没しつつあること、などなど、

非常に興味深い議論がたくさんあった。

 

その中で、私が面白いなと思ったものは、一ツ橋で教鞭をとるアメリカ人教授と

某金融機関で長くアナリストととして活躍されている方々との議論だった。その

アメリカ人教授は、日本にアントレプレナーシップが無くなっている現状を非常に懸念している、

日本の(大)企業は今どうなっているのか、誰か説明してくれ、と。

そうすると、アナリストの方が、結局、サラリーマン経営者の保身の論理でしか物事が

進んでいないのが現状で、したがって、どんなにガバナンスのために

委員会方式を取っても形骸化しているのだ、とおっしゃっていた。

また、こういうときこそ、オーナー経営者が出てこないとこの国は危ないのかもしれない、

とまでおっしゃっていたことだった。強力なリーダーシップで、メスを入れる存在が

なければ、企業の改革が難しい、というのだ。事実、ある大企業の社長交代劇が、実は

まったくもって株主の意向も全く考慮されない、恣意的な人事で行われていた実態などを

例に話をされていた。

 

この議論を聞いたとき、ますますこの国に対する危機感をさらに募らせてしまった。

(ずっと私も思っていることであるが)

さて、それで、私に何ができるか、これが問題だ。ここまでの議論で終われば

ただの評論家なのだ。

もちろん、今でも、起業家は生まれ、事業家は育っている。

が、その先の出口が見当たらないのだ。これを打破するといっても、私一人では

どうしようもない。

当然、それでも、彼らをサポートする事業をこれからも続けていくことに、その信念は

変わらないし、実行もする。でも、それだけでは、あまりに無力で悲しい。

仕組み、構造が変わらねば、どうしようもない。今後の私の大いなる命題で

何らかの形で実行したい、と思っている。(思っているだけじゃあ、だめだが)

 

ちなみに、余談であるが、日本では、こういう時期こそ、みんなで頑張ろう!みたいな

雰囲気を出している企業が多いが、この日本でいう「頑張りましょう」「頑張る!」にあたる英語は

何か、とある人が質問したら、アメリカン人教授は、「ない」と言っていた。

「Do your best」も「work harder」も意味が厳密には違う、と。

頑張る、ではないが、アメリカンイングリッシュでよく使う言葉として、あえて言えば

「Let's try something different!」だと、おっしゃっていたとき、

私なりに「何て素敵な言葉だろう!」と思ってしまいました。

「try」という言葉の響き、とても好きです。そして「different」という、日本には

その意味が全くなじめない、むしろ、みんなと「same」でないと村八分になる

社会との違いをまざまざと示す、象徴的な言葉のような気がしてなりません。

 

 

 

2009/11/06

顧問先がエグジット

2年前に期間としては半年ほどでしたが、IPO準備のために、顧問として赴任した先が

去年の年末に東証1部の企業に買収されました。

わずか30人で100億円の売上をあげておりましたが、業種上食品を扱っており、当時

食品問題が取りざたされて、証券会社も引く始末で(それで私も辞めざるを得ない状況に)

しかし、M&Aによって、いい感じでエグジットされていました。

みなさん、ハッピーにエグジットされた、とのことでした。

 

昨日、そこの副社長からメールをいただき、久しぶりにお元気そうな

状況を聞き、うれしく思いました。

 

昨日も話ましたが、これから今後このような市場が増えていくべきかと

考えます。

昨日も話ましたが、新しいエグジットの形が、今後の日本市場にそれが

普通になるくらいになるまで、必要な気がします。

でも、それは、まさに政策の話になるかもしれませんが。

 

 

 

2009/11/05

IPOという形では違うエグジット

最近は、ほぼIPOができない状態であるので、IPOに代わるエグジットが

必要です。

米国では、M&Aも普通に行いますが、日本はまだ未成熟な市場であると考えます。

最近は、MAが増えているといっても、それでもまだ市場は小さい、と思います。

これに、できれば、外国企業(中国、韓国)が交わって、M&A市場、とりわけ

未上場企業へのM&A市場が、どんどんできていくことを期待します。

これにより、買い側は、事業シナジーと業績拡大に、売り側のオーナーは

新たな資金でさらなる新たな事業を創出する、という循環が必要な気がします。

 

ただ、これは本当言えば政策的にやるのが、一番効果的ですが、国が頼れないので

民間でどこまでやれるかが重要です。

 

困難でありますが、こういう市場を組成できるよう努力したいと思います。