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2009/10/30

IPOで成功している会計士事務所を訪問

昨日は、S会計士事務所に訪問させていただいた。

ここは、別にファンドをお持ちで、実際ベンチャー企業に投資をしていて

エグジットもさせている非常に珍しい会計士事務所。

 

実際、IPOさせているだけに、その業界では、知名度も高く

ノックする企業も多い。その代表を務めている先生と一緒に昼食する機会を

いただいた。

 

昨今のIPOの低迷で、今後ベンチャー市場がどうあるべきかの議論をさせて

いただき、非常に共感する部分があった。具体的には、これからのベンチャー企業は

エグジットを必ずしもIPOに求めるのでなく、もっと柔軟にエグジット方法を模索して

そこで得た資金を、さらに次のステップを踏むプロセスに充て、さらなる飛躍を目指せ、というもの。

これには、大いに共感が持てた。

 

また昨今のただバカ高いコストを払う内部統制についても、疑問をおもちであった。

内部統制そのものが悪い、ということではないが、それに見合わないコストを

企業が支払っているところに、大いに問題あり、と指摘されていた。

すでに、その事務所は、当然内部統制に関するノウハウはお持ちで、行っているが

事業会社側にたった、コンサルで指導されている。これにも、非常に共感を持てた。

 

また、今後一緒にお仕事できる関係も構築させていただきたいという申し出に

快諾していただいた。

 

もう30年近く、この業界でご活躍されている会計士の方のお話は、非常に貴重で

かつ重みがあった。

 

その先生に唯一勝てるのものがあるとすれば、う~ん、若さ、かな?

ぎりぎり30代ですから、まだまだ。

 

2009/10/29

それでも上場したい

「それでも上場したい」という企業がめっきりなくなりました。

もしかしたら、埋もれているのかもしれません。

昨日は、信託銀行の若手と食事をしておりましたが、やはり大変なようです。

 

この不況期に、なにくそ、この野郎!くらいの気概ある企業があってほしい!!!

そう願います。

政府の内需策なんてあてにしていたら、数年後に、みんな路頭に迷いますよ。

 

2009/10/28

前回の記事があちこちに掲載されてました

前回の記事が、

ヤフーニュース、エキサイト、マイクロソフト(http://money.jp.msn.com/newsarticle.aspx?ac=IT20091023013&cc=07&nt=25 )、ライブドア、などの

ポータルサイトのニュース欄にあちこち掲載されておりました。

また、同業者に聞くと、結構読まれているようで、(但し、執筆者が

私であることは、誰も気づかなかった<笑> )

ありがたい(?)お話です。

 

この記事を読んで一言、ごく親しい方からのコメントをもらいました。

(この方は、私の父と同じ年齢で、某最大手証券会社に在籍されて、今は

新興市場の監査役をやっている方です。)

「日本は、老人ばかりの静かな落ち着いた国になるでしょう」

「JAPAN AS No1は、なくなったのです」と・・・・。

それでも、「あんた(私)は、しっかり稼ぎなさい」と最後に一言、ねぎらいの言葉を

かけていただいた時、どことなく、人生の先輩からの、侘しさと熱い思いが、同時に

去来した、何とも言えない複雑な感覚を覚えました。

感傷に浸っている場合でないかもしれません。ただとにかく、それでも未来を見据えて、

前へ前へ進まねば、という気持で、自分を奮い立たせて、また明日からの仕事に取り組んで

行きたい、とそう思いました。

 

 

 

 

2009/10/26

自分の記事をコピーする(株式上場する企業が無くなる日)

えーー怠慢でありますが、別のネット記事に掲載された

私の記事を掲載させていただきます。

こちら見ても同じ記事です。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0910/23/news013.html

http://www.insightnow.jp/article/4389

 

とうことで、下記に。

今年株式公開を果たした企業は、10月20日時点で16社。今年もあと2カ月を残すところでだ。ちなみに、2006年は188社、2007年は121社、2008年は49社で、今年は20社未満。異常なまでの株式公開社数の激減である。

 もちろん、大きな要因は経済環境の悪化であることは事実だが、株式公開を目指すベンチャー企業市場というのは、ある種、景気に左右されずに独自に成長路線を進む企業の集まりである。また、次世代の経済価値を生むであろう企業に資本というドライブをつけて成長させていく役割が本来、東証マザーズ、大証ヘラクレスにあったはずである。それが有名無実化した。

 一方で、上場を取り消す企業も増加している。TOB、MBOによる上場廃止企業は、今年は現時点で29社。企業によって、理由はさまざまであろうが、恐らく簡単に言えば上場に対するメリットがないのである。

 株価が低迷し、内部統制などの規則による間接コスト増、経済環境の悪化による業績の低迷、踏んだり蹴ったりの状態の中、十分な株主への還元もできず、また、あえてここで短期の利益を見込まず、長期的視点から健全な投資(赤字)を出そうとしても、財務状況からも、株主の圧力からもできないとすれば当然の帰結といえる。

 以前、東京証券取引所が、自身の株式公開を検討していたが「現在の株式市場の悪化」から、延期となった。株式市場は、あなたがた取引所そのものではないか。自己否定のコメントを出す市場に、誰が魅力を感じえようか。そのうち、景気もよくなるからそれからでも良い、なんて悠長なことを言っている場合であろうか。

 今や、証券取引所に上場する意味は、本当にあるのだろうか。

 取引所がこの経済環境下においても、なおも成長企業をうながす方法を明確に示し、例えば、上場コストを軽減する方法なり、そもそもの上場基準のバーを下げる方向なり、示すべきである。あるいは、多産多死を奨励し、入るのはたやすいが、ある一定基準を満たさなくなった場合には、容赦なく退場してもらうルール作りなどシンプルかつ具体的に明示すべきである。

 でなければ、株式上場する企業はなくなるだろう。既存の上場している企業も、主体的に上場をやめるであろう。それは未来の日本経済に暗い影を落とすことは間違いない。今の大企業が、しっかり税金を落としていけば安泰などという妄想を持ってはいけない。

 次世代の経済価値を創生する企業を、どんどん輩出してく環境がなければ、日本は確実に衰退の一途ではないか、と考える。次のソニーやホンダが生まれない土壌というのは、あまりに悲しい。

 中国版ナスダック市場が先日誕生した。これによる最初の数十社の調達金額は、2000億円といわれている。

 いっそのこと、日本のベンチャー企業は、海外で上場して資金調達したほうが、もしかするとメリットがあるかもしれない。大陸(中国・韓国)の企業は、国を越えることに何ら抵抗感がない。商売とあらば、あるいは資金が供給されるとあらば、どこにでも行く用意がある。小さいベンチャー企業でさえも、である。事実、中国、韓国企業が、米国ナスダック市場に進出する例は散見される。

 今度はその市場を中国が担おうとしている。活路を見出すとすれば、次は海外かもしれない。株式上場は、何も日本国内がすべてではない、という時代に来ているのかもしれない

2009/10/20

上海日記その2 上海最大のローファームとの話の中で

上海に出張時に、上海最大のローファーム「錦天城」へ行きました。

このローファームは、ユニクロが上海進出時に利用したローファームでもあります。

過去に、中国株式市場への取り扱い件数が優に100社以上を超える経験がある

ローファームです。

そこでの話で、中国国内の上場に関して、欧米や韓国の投資ファンドなどの

相談をさんざん聞いたものの、日本のそのような相談にはまともに乗ったことが

ない、という話でした。日本の投資ファンド、その他金融機関からの相談が

なかったということです。

ここでも、欧米や韓国から遅れています。ちなみに、米国PEファンドの投資が

2003年日本へ14億ドル、同時期中国へ7億ドル投資していたのが、2007年に

日本へ4億ドル、中国へ18億ドルと、まったく逆の投資金額になっているという

ところにもその裏打ちが示されています。

 

なぜ、このような状況になったかについて、その調査資料には、「起業家の数」と

レポートされています。

 

ところで昨日、日経新聞で、中国版ナスダックが記事になっておりましたが

まだできたばかりで、様子見状態かもしれませんが、かなりの活況を呈すようです。

現在、上場の形式基準を確認していますが、形式だけみると、マザーズと

そん色ない程度の形式基準が設けられているようです。

 

資金調達、という意味では、中国市場はあり、のような気がします。

みなさんは、どう考えますか?

下は、上海タワーです。久しぶりに見ました。

写真.jpg

 

 

2009/10/19

上海日記その1 日中PEファンドフォーラム

ある証券会社の役員からの紹介で、今回上海に行ってまいりました。

(元々別件で、上海行きが決まっていたのですが、そちらは

またお話する機会があれば、お話します。)

 

その中の会合で、日中PEファンドフォーラム発起会、ということで

メンバーとして、参加させていただきました。

実際に中国の若手の、独立した投資家数名、また上海で

もう30年も経営されている日本人経営者、そして、今回、私を

コーディネートしていただいた日本の経営者の方、が集まっての

最初の顔合わせでした。

向こうの投資家といっても、年齢は40才。私とほとんど変わりません。

でも、ひと財産を築いている方々。

私が、東京の現状を話して、唯一IT系で上場した企業のビジネスモデルを

話すと、その同じビジネスモデルが、中国でも可能かどうか、投資価値は?など

すぐに議論が始まりました。

それくらい、事業投資に対する意気込みというか、執念というか、その場で

その方々の凄みを感じました。

また、上海の不動産事情についても話がありましたが、依然バブルは続いているようです。

そのバブルの桁はずれさに、相変わらずあきれるばかりでした。(これは後日また)

 

もうひとつ、そこで印象的だったのは、上海で30年も経営されている日本人経営者の方が

おっしゃっていた一言。「(ここ中国では)小が大を食う可能性は、日本よりはるかに高い。」と。

「日本はそれを認めないかもしれないが、中国では十分その可能性はある」、と

具体的事例を出して、話をされていました。まさに、ベンチャーにとっては、いい環境です。

 

それと欧米企業や韓国企業が、どんどん進出する中、日本企業の立ち遅れも

指摘されておりました。一言「日本企業は、ジャッジが遅い」と。

これは、私も賛成で、別の表現で申し上げたことはあります。

「欧米、韓国企業が、現場でどんどんジャッジする中、日本企業は何をやっているのか?

持ち帰って、<稟議書>回してるんです・・・。」と。合議制という名の「責任回避」・・・。

これが日本の実情。これだから、ビジネスチャンスを逃すのだと、いつも思います。

 

それと、日本には、プロフェッショナルなビジネスマンはいません。(オーナー経営者は別です。)

知識は優れていても、自分の責任でもって、ジャッジを下す人間がいないのだから、

しょうがないのです。プロは、自分の目で判断し、自分の責任でもって自身におとしまえつける人

ですが、残念ながら、日本のビジネスマンには、いてもごくわずか、でないでしょうか。

 

いつまでも続くと思うな、経済大国、進取気取り。

 

アメリカの兄貴にヘコヘコして、そのうち隣人中国のいとこに、顎で使われる日は近いでしょう。

日本は、世界の中間管理職に甘んじるのでしょうか?

 

もっと外の世界の人間と話をして、積極果敢にチャレンジしていく姿勢は、今後の

日本には、今一番大切なことのように思えます。もちろん、もろ手を挙げて、なんでも

かんでも中国大絶賛、といっているのではありません。もちろん、中国にも問題は

あります。

 

しかし、ビジネスの勝機を探している本人が、内側の枯れた井戸ばかりを見ているのは

ナンセンスです。ビジネスに国境はありません。

ビジネスチャンスをとらえて、外国だからとしり込みせず、チャレンジすべきでは

ないか、ということです。特に国内では、ないがしろにされているベンチャー企業は。

 

日本のベンチャー企業が、もっと世界に通用する仕組み(インフラ)を、まずはアジアで

作っていきたい、というか、具体的に進める、ということを確認して、今日戻ってきました。

 

次回は、「上海日記その2 上海最大のローファームとの話の中で」についてです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009/10/13

楽譜と自分と一生懸命になれるもの

最近ダウンロードした、ゆずの「虹」という楽譜です。

Image114.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、自分が一生懸命になれることは、もちろん仕事である。

でも、(もちろん場合によるが)、学生であった時も、勉強も一生懸命の

時は、趣味の一生懸命だった、と思う。

今、社会人になってずいぶんと経つが、趣味らしきものが、どうも中途半端で

いかんな、と思い始めた。

今回の課題曲は、これにした。といっても、全然難しくない。

ギターはね。歌うのが大変だ、これは。早口だもの・・・。

これは世相を反映しているのか、自分が年取ったからなのか・・・。

 

 

2009/10/07

ファミリー企業のガバナンス

昨日、社外取締役ネット研究会の部会に出席しました。

ファミリー企業(オーナー企業)におけるガバンナンスに関する議論を

行っています。

ガバナンスは最近になっていわれている言葉で、ほんの数年前まで

少なくとも会話の中に出てきていないものと思われます。

 

したがって、過去にすでに上場していて、オーナー企業などに

そもそものガバンナンスを求めるのは、正直疑問が残ります。

今になって、ガバナンスをどうすべきか、などパブリックになった後で

ばたばた勉強している状態が現状だと思われます。

 

そういえば、昼間に、知り合いの上場企業の社長から電話がありました。

ここも、ガバナンスって言われても、実際問題、業績がまず第一、ときっと

言うんだろうな~なんて思ってしまいます。

いや、あくまで勝手な推測です。

 

 

2009/10/05

銀座ブルガリにて 化粧品会社のパーティー

昨晩、銀座にあるブルガリビルの9Fにて

関わっている化粧品会社のお客様パーティーが開催されていて

そこのお手伝いに行きました。

 

日頃、ご利用いただいているお客様に感謝の意味を込めて

ご招待したパーティーで、社長以下、専務、スタッフ、総勢20名程度で

対応しておりました。(皆さん、当日福岡から、やってきています。)

 

通信販売ですと、とかく、お客様の顔が見えないのですが、

スタッフが口ぐちに、お客様のお顔を見れて良かった、とかなり

喜んでおりました。

 

店舗をもつと、お客様のお顔を見ますが、通信販売は、そうはいきません。

全国津々浦々におりますので、かなり困難です。

でも、スタッフが、お客様のお顔を見ることで、さらにモチベーションが

あがっていました。こういう何気ない、通信販売事業の課題が、ひとつクリア

されることは、とても重要なことのような気がしました。

かなり、きめ細かい、お客様へのフォローなのかもしれませんが

この企業の「クレド」(ビジョン)は、お客様に「ときめき」をお伝えすることに

なっています。

今回のことがきっかけで、あらたな「ときめき」をこれからも、届けてほしい

と思います。

 

なお、写真は対面にあるカルティエビルです。

なぜ、カルティエ???ブルガリいった証拠ないのか・・・・(ひとり突っ込み)

(画像悪くてすみません)

ブリガリ113.jpg

 

 

 

 

2009/10/03

南米発オリンピック!

2016年のオリンピックが、ブラジルに決定しました。

おめでとうございます。ブラジルとスペインの一騎打ちで

どちらもラテン系の陽気なイメージでしたが。そういえば、スペインに

住んでいる友人は、さぞかし残念だったでしょうね。

しかし、今年の北京オリンピックが、もう遠い過去になりそうなくらいですね。

 

こういうとき、CATVで、CNNのライブニュースを見ていると

面白かったりするんです。外から日本の様子をニュースしている映像なんて

見れるので、なかなか新鮮だったりするんですよね。

 

ともかく、とにかく、陽気なラテン系のイメージで、今、まさに発展目覚ましい

ブラジルの勢いを感じました。

 

ところでブラジルって公用語って、ポルトガル語でしたか???

 

 

 

2009/10/02

人も企業も海外へ

今月の有効求人倍率が、0.4倍、給与総額過去最低、と続いておりますが

とても内需が広がる気配なし。

子供手当それ自体は悪くないけど、これで内需拡大するとは思えない。

株価は、予想されていたものの、低迷。

こうなれば、海外に目を向ける以外に方法なし。アジア全体は、中国を筆頭に

成長路線である。

商売も上場も、いっそのこと、全部海外へ目を向けてはどうか。

島国根性を続けると、恐ろしい状況になる。

歴史家のジャックアタリだったか、今後日本は、移民を1000万人ぐらい

受け入れないと経済大国5位にまで落ちる、と警告している。

そんな素地って、この国の人は、今あるだろうか。余裕もないし、

とにかく異民族で、折衝する機会に不慣れであるし。

先日、ちょっと外国の南の島に足を運んだ時、同行していた中国人が

あるサービスを受ける際に交渉して、普段なら1つで一万円する

サービスが、3つを同時に受けて、8000円にまで交渉する姿を

横で見ていて、さすが!、と思ったのだけど、日本人である私、

これは、自分がアカン、と思ってしまった。

 

唯一、一瞬日本人であることを忘れる瞬間、態度がでかくなる瞬間を

発見した、英語をしゃべる時。ちょっと、向こうでトラブルが起きたときに

おい、どうしてくれるんだ!みたいなことを英語でしゃべっているときは、

普段の遠慮がちな自分がなくなって、要求がすんなりと通過。

(その中国人につられたか)

 

それは良いとして、実はアジア市場は、むしろこれから拡大していくところで

これに乗り遅れる必要はない。

何もビジネスを国内に限定する必要はない。もちろん、日本でしか

ビジネスを行っていなくても、例えば企業が大きくなって上場を意識したとき

別に東京で行う必要もないのでは。

香港市場で上場することも検討してみてはどうだろうか。日本のように内部統制や

きまり、規則で縛って、取引所が市場の将来を描けないのであれば、日本で行う必然性は

ない。コスト的には、実はあまり変わらないと思われる。長期で見ると、海外で

やっていくほうがメリットがあるかもしれない。

 

地球はどんどんせまくなっている、ならば地球国の日本地方で行っているビジネスなど

大したことないのだ。もっともっと密接に、他の国々と積極的に交わる機会を

個人も企業もどんどん持つべきだと思う。