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2009/11/28

中国企業の顧問を1年やって

中国企業の顧問を1年やりました。

非常に大きな勉強になったことは事実です。

今後も引き続き、別の形で中国企業と接触、仕事していくと

思います。

 

ところでガバナンス、コンプライアンス、日本企業でも守れていませんが

発展途上の国の企業は、さらに未成熟です。これは否めません。

極論すると、ばれなければOKと思う節があり、仮に指摘されても、

それっぽい理屈で、正当化し回避しようとする傾向があります。

 

全ての中国企業ではありません。ただ、私の過去の中国での合弁会社の

立ち上げとオペレーション経験、そして中国企業内部に入っての支援、

さらに同じ仕事仲間であり、中国人である友人との話を総合しても、この課題は顕著です。

 

もしこういう企業が公の企業として君臨するならば、もう、なんでもありでしょう。

倫理観も道徳もない、ただ無秩序なだけの世界。ばれなきゃラッキー宣言!

 

国籍に関係なく、大事なのは、経営者の姿勢です。

ここが全てです。その人がだめなら、自分が退くか、彼を辞めさせるか

どちらかしかありません。もちろん、変われるのなら、それに越したことは

ありません。

 

中身は言えませんが、一度中国人の社長に、

「こういうやり方は、公になろうとしている企業の姿以前に、

経営者としての姿勢を疑う」、とまで言い放って、社長に社員向けの

詫びのメールを入れさせたことがありました。

 

それからというもの、私を避けるようになってしまい、逆に情報が

入りにくくなったことがありました。しかし、これでは、器が小さすぎます。

 

これは、財務諸表では絶対見えない部分です。だから、私の役割があるのかも

しれません。私、大株主でも役員でもないのに、平気で言うときがあります。

 

でも、これでもずいぶん丸くなりました(笑)

昔、ひどかったです。当時役員をやっていて出資もしていた企業で、ある時、(これは

日本人の)社長に、机をバーンとたたいて、「あんたの道楽に付き合ってるんじゃない!!」

「人の襟正す前に、社長、あなたの襟を正すのが先決じゃないか、」(実際は、もっと汚い

言葉でしたが)と会議の席上で罵倒したことがありました。

今思えば、反省しきりです。当時の私としては、社長のその姿勢がどうしても納得いかず、思わず、

そう言ってしまいました。

 

話がそれましたが、財務諸表に見えない、しかし、大事なもの、すなわち

経営者の姿勢、というのは、とりわけ発展途上の企業では、もっとも重視すべき

項目ではないでしょうか。

それは、業績至上主義に走ったままの、人を人として見ない

恐ろしい暴走列車と化すからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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