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2009/01/29

東証のコーポレートガバナンス白書

1月の20日に東証より、コーポレートガバナンスに関する白書が

でています。

http://www.tse.or.jp/rules/cg/white-paper/index.html

このうち、社外取締役に関する統計データもかなりでておりましたが

新興市場での上場企業の方が、社外取締役を積極的に取り入れているという

データがでておりました。

また全体としても、その社外取締役を受け入れる傾向が、少しずつ増えている傾向

にあるようです。

 

また、その実現のための内部統制は、どの企業も手こずっていて、企業には

相当な負担になっている状況です。

業務の効率性と適格性の確保、といいつつ、その作業は企業にとって、ずいぶんな

非効率をもたらしている部分が相当にあると思われます。

いたずらに監査法人が、儲かっていく縮図だけが確立されていきそうで・・・。

(もちろん監査法人にも負担であとうと思いますが。そういった意味では、

すべての関係者が疲弊してしまっている・・・)

一体、誰のためにやっているのか、非常に悩んでしまいます。

 

食事をしながら、監査法人の元代表の方が、まったくナンセンス、とこぼしていたのを

思い出しました。

 

 

2008/12/11

コンプライアンスの前に

企業に対して、コンプライアンスが叫ばれていますが、その前に社会に生きる人としての規範というも

のが、経営者自身の中にきちんと確立されていないと、周りがいくら形式上防ぐ方法を考えていても

結局、コンプライアンスなんて、ただのお経のような気がします。

 

儲かっているからいいじゃん、わからなきゃいいじゃん、的な発想、考えが根本にある経営者

がいれば、どんなに形式上書類をそろえても、それっぽい組織にしても

本質的な部分が変わっていないので、何の意味もありません。

 

ところが、目に見えている部分、すなわち揃えるべき書類をきちんと揃え、それなりの責任者を

をアサインして、それなりに運営しておけば、少なくとも見た目には、しっかりした経営者、会

社に見えるでしょう。

 

不正を働いたり、隠そうとしたり、するのは、結局その人の心です。紙では縛れません。

どんなにまどろっこしい法律作って脅しても、やはり無駄のような気がします。

 

それよりも、その一挙手一投足が、相手に対してどんな影響を及ぼすかを

考えさせ、最終的に自分にどうリスクが降りかかってくるか、を、ただただ、しぶとく

年月をかけて、言い聞かせるしかないのかな、と思います。

人(社会)に与える影響、ひいては自分にふりかかるリスクをイマジネーションする経営者

が少なくなっているような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2008/09/28

コンプライアンス講義

今、2社の企業で、コンプライアンスに関する講義を行っています。

1社は、社員全員に、もう1社は取締役会に出席し、役員向けの

講義です。

 

最近はコンプラ、ガバナンスが非常にうるさく言われていますが

冷静に考えるとごく自然で当たり前なことではあります。

しかし、昨今の企業の不祥事の連続で、特に私が扱うお仕事の中で

上場審査においては、その影響が色濃くでています。

 

でも、これは、意識付けが重要なので、一朝一夕にはいきません。

ひたすら継続して、徐々に成果がでてくるもので、しかもその成果も

非常に見えにくいものです。

 

私の役割もそういった意味では、非常に小さいものでありますが

企業のコンプライアンスの一旦を少しでも担えれば、幸いだと思っています。

 

 

2008/08/05

顧問先でのコンプライアンス講義

今日は、あるアパレル会社の店長会議に出席。

コンプライアンス講義を行いました。

少なくとも平均年齢で、私より10歳は下(20代)の店長を

前にです。

アパレルの中でも、特にギャルを中心に売っているブランド。

店長さんも皆さん、風貌はギャル系の方々。

それだけに、なぜか緊張・・・。

でも皆さん、真剣に聞き入っている姿を見て、説明するこちらも

少しほっとしました。

引き続きこの会社もサポートしていきます!!!

 

 

 

2008/03/03

監査法人の会計士、インサイダー取引

非常に残念な事件です。

企業の根幹を一番知りうる立場だけに、十分にその行動に注意を払わなければいけません。もっとも会計士だけでないですが、企業を監査する立場の方による不正は、それなりの衝撃と信頼の失墜を招きます。企業情報を取り扱う、特に経営情報を扱う人間は、それが社内であれ、社外であれば、その行動には十分な注意、配慮が必要です。

 

ところで、たまたま今日、ある会社にてコンプライアンスに関する講義(企業情報の取扱いに関して)を行っておりました。これまで社員向けにやっていたのを、今日は役員向けという形で行いました。そうです、もっとも重要な社内情報をもつ人は社員以上に、その会社の役員です。その役員が、情報の取扱いに粗雑であると、情報漏えいといった大変な事件を起こしかねません。

 

こういった勉強会は、逐次社内で何度も何度も行うことで、社内に置けるモラルの向上が高まると考えています。システムで、すべての情報の漏洩防止などは、非常に難しい。やはり、そこに人間が介在することで、その扱う人、ひとりひとりの意識が変わらなければ、どんなにツールが良くても限界があります。

情報を取り扱うことに対する注意の意識を高めることで、これを企業文化として確立することは、ごく当たり前の話ですが、その道のりはひたすら積み上げていく他に方法はなく、また根気が必要ではないか、と思います。