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2009/10/19

上海日記その1 日中PEファンドフォーラム

ある証券会社の役員からの紹介で、今回上海に行ってまいりました。

(元々別件で、上海行きが決まっていたのですが、そちらは

またお話する機会があれば、お話します。)

 

その中の会合で、日中PEファンドフォーラム発起会、ということで

メンバーとして、参加させていただきました。

実際に中国の若手の、独立した投資家数名、また上海で

もう30年も経営されている日本人経営者、そして、今回、私を

コーディネートしていただいた日本の経営者の方、が集まっての

最初の顔合わせでした。

向こうの投資家といっても、年齢は40才。私とほとんど変わりません。

でも、ひと財産を築いている方々。

私が、東京の現状を話して、唯一IT系で上場した企業のビジネスモデルを

話すと、その同じビジネスモデルが、中国でも可能かどうか、投資価値は?など

すぐに議論が始まりました。

それくらい、事業投資に対する意気込みというか、執念というか、その場で

その方々の凄みを感じました。

また、上海の不動産事情についても話がありましたが、依然バブルは続いているようです。

そのバブルの桁はずれさに、相変わらずあきれるばかりでした。(これは後日また)

 

もうひとつ、そこで印象的だったのは、上海で30年も経営されている日本人経営者の方が

おっしゃっていた一言。「(ここ中国では)小が大を食う可能性は、日本よりはるかに高い。」と。

「日本はそれを認めないかもしれないが、中国では十分その可能性はある」、と

具体的事例を出して、話をされていました。まさに、ベンチャーにとっては、いい環境です。

 

それと欧米企業や韓国企業が、どんどん進出する中、日本企業の立ち遅れも

指摘されておりました。一言「日本企業は、ジャッジが遅い」と。

これは、私も賛成で、別の表現で申し上げたことはあります。

「欧米、韓国企業が、現場でどんどんジャッジする中、日本企業は何をやっているのか?

持ち帰って、<稟議書>回してるんです・・・。」と。合議制という名の「責任回避」・・・。

これが日本の実情。これだから、ビジネスチャンスを逃すのだと、いつも思います。

 

それと、日本には、プロフェッショナルなビジネスマンはいません。(オーナー経営者は別です。)

知識は優れていても、自分の責任でもって、ジャッジを下す人間がいないのだから、

しょうがないのです。プロは、自分の目で判断し、自分の責任でもって自身におとしまえつける人

ですが、残念ながら、日本のビジネスマンには、いてもごくわずか、でないでしょうか。

 

いつまでも続くと思うな、経済大国、進取気取り。

 

アメリカの兄貴にヘコヘコして、そのうち隣人中国のいとこに、顎で使われる日は近いでしょう。

日本は、世界の中間管理職に甘んじるのでしょうか?

 

もっと外の世界の人間と話をして、積極果敢にチャレンジしていく姿勢は、今後の

日本には、今一番大切なことのように思えます。もちろん、もろ手を挙げて、なんでも

かんでも中国大絶賛、といっているのではありません。もちろん、中国にも問題は

あります。

 

しかし、ビジネスの勝機を探している本人が、内側の枯れた井戸ばかりを見ているのは

ナンセンスです。ビジネスに国境はありません。

ビジネスチャンスをとらえて、外国だからとしり込みせず、チャレンジすべきでは

ないか、ということです。特に国内では、ないがしろにされているベンチャー企業は。

 

日本のベンチャー企業が、もっと世界に通用する仕組み(インフラ)を、まずはアジアで

作っていきたい、というか、具体的に進める、ということを確認して、今日戻ってきました。

 

次回は、「上海日記その2 上海最大のローファームとの話の中で」についてです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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