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2010/02/11

ベンチャーキャピタリスト

お国事情が違うので、一概に語れませんが

日本と米国では、あまりに投資スタンスが違いすぎて

驚いてしまいます。

 

日本のVCの多くは、金融機関系列で、担当者(キャピタリスト)が

リスクを負えません。

キャピタリストは、投資先には

身銭を強制的にいれるべき、と個人的には思います。

(そんなこと日本のVCは許しませんが)

肌でリスクを学習しないと、わからないからです。

自分でリスクを体験できない方が、リスク語っても

ほとんど説得力がありません。

野球やったことない人が、バッティング方法について

語っているようなものです。

 

極端ですが、試しに数カ月給与がでない体験をしてみるとか・・・。

その場合、何とかして生活しなければいけないので

人間必死になります(笑)。そこで人間、知恵を生むのですが・・まあ、これは

ちょっと極端ですが・・・。

社長業やっている人は、時に、これの数倍も数十倍もの体験を

するのですから、彼らと対等に話をしようものなら、こちらも

それ相当のレベルでないと、場合によっては、なめられます。

頭良くて、口八丁な社長にかかれば、簡単にだまされるかも

しれません。彼らの方が修羅場くぐってますし、腹も据わってます。

 

せめて、投資が成功したら成功報酬として、担当者に

キャピタルゲインの数パーセントを還元する制度があって、

その代わり、失敗したら、容赦なく

給与を最低でも半分とか。そうすると、プロフェッショナルが

育つような気もしますが・・・無理でしょうか。

成功することが重要ではありません、失敗してそこから

どう這いあがれるか、(そういった意味では事業会社の

社長の疑似体験をする。)あるいはあきらめずに、どう続けていくか

が、重要です。

 

しかし、単純にキャピタリストを批判できません。

日本の市場そのものが構造的に問題を抱えていて

特に今の時期、市況がひどく、ほとんどゲインすら取れない状況。

また、IPO社数も激減しているので、VCも困っているのです。

 

また根本にお金持ちを称賛しない風習が、この国の

起業意欲を削ぎ、そのために次の新しい

企業が誕生しない構造では、VCの存在そのものが

ゆらいでしまいます。

 

ジャックアタリ著の「21世紀の歴史」によれば、

リーダーシップが取れいていたはずの日本は

今後GDPでいえば、世界7位程度の地位に甘んじるであろうと

語っています。

 

キャピタリストが活躍すれば、それは日本にとって

非常に明るい未来だと言えます。

こんな構造的な部分を何とか解決できないのか、

現場としては忸怩たる思いがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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