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2009/09/04
一昔前の株式持ち合い コーポレートガバナンス研究会にて
現役の上場企業の社外役員があつまる勉強会(社外取締役ネットワーク)にて、私が「日本の株式
持ち合いに関する歴史」について、発表をいたしました。
私以外、すべて大企業の重鎮の方々で、まさか20年前大学のゼミで勉強したことを
もう一度、今度は現役バリバリの社外役員の方々の前で、発表するということになろうとは・・・。
当時私が勉強した題材の文献が、「法人資本主義」という奥村宏さんの文献でした。
50年代後半から89年までの間での株主持合いに関する文献で、50年代は、個人株主が60%占め
ていたのが、89年になると、事業会社、金融機関で70%占めるという結果になっておる歴史がありま
した。
細かいことは割愛しますが、これによって何が見えるか、というと、日本企業の歴史に
ガバンナンスがそもそも存在し得なかった、したがって、欧米のような社外取締役が
機能しない企業社会であったこと、また、相互持合いによって、責任の所在が
極めてあいまいで、それでも企業として生き抜けた、という状況です。
昨今また「持合い」について、議論がありますが、これは、昨今の買収防衛策が
主な原因ではないか、という議論がでました。
しかし、こんな日本独自の「だんごで固まる状況」では、厳しい本当の意味での
資本主義のマーケットでは勝てないのではないか、という直観的な危惧を覚えたのは
私だけでしょうか?
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