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2010/09/25

今回の中国の問題は日本人一人一人の問題

去年、おととし、私は中国(上海)企業の顧問で

ありました。

その時、この中国ベンチャー企業に訪問してくる

日本の企業との交渉の場に一緒に参加する機会がよくありました。

 

その際、中国側の社長は、日本のビジネス慣習に

とらわれないやり方で、契約の交渉を行っておりました。

その際の日本企業の対応が、かなりまずい、と何度も

思う場面がありました。

 

一言で言うと、こんな条件やあんな条件やと

矢継ぎ早に中国人社長が提案してきて、結局日本の企業が折れるという

場面がたくさんあった、ということです。

 

中には、契約締結後、もめごとが起きた時に、

契約書には明確に定義されているにも関わらず、

「いや、私はそのような解釈はしていない」と。

簡単にいうと見解の相違(???)で、中国側がお金を支払わない、といった

場面がありました。その際、日本側はある種冷静に(????)

対応して、支払いが数ヵ月後になることを結局受け入れるなど、

枚挙にいとまがありませんでした。

 

中国側を批判しているのではありません。むしろ日本側です。

本当に交渉が下手なのです。日本側の企業の多くは

一流大手企業でした。それが、例外なく交渉において

ほぼ要求を受け入れる場面を見て、こりゃまずい、と思いました。

 

私はあくまで中国側でしたので、喉からでそうな言葉を

ぐっとこらえておりました。

(後で、アドバイスをしたときもありましたが。)

 

今回、政権を批判しましたが、これは日本人一人一人に

言えることです。あの一流企業の社員が、がんがん交渉で

中国側に押されるんですよね。

日本人同士のあうんの呼吸、暗黙の了解など通じないのです。

というか、国際社会では、そんなものないですからね。

 

言葉に出して、我々はこうである、私はこう思う、堂々と

言わないと、あいつは何を考えているかわからん、とか

頭弱いんじゃないか、と思われるかもしれません。

 

政治をけなすことは、結局自分自身に唾をかけているのと

一緒かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント(1)

洲崎さんのブログを読んで、政府や中国を責めている自分を反省しました。

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