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形式でなく中身・・・でなく意識(株式公開準備において)
株式公開において、形式基準があり、またそれが形式だけに終わっていないか
どうかを見るのが、審査です。でも、その公開準備において、伏線で流れているのは
経営者の意識です。
形式をそろえるだけでも、一苦労ですが、それが本当にオペレーションで
まわっているかどうかが、重要です。
しかし、それには、どうしても経営者の意識が反映されます。
オペレーション(組織)を動かすというのは、経営者がそれなりの指揮をやらなければ
到底無理です。
しかも、その意識が「「やっつけ」であったり「形式だけ揃えておけ」とかいう意識だと
困ります。
仮に公開審査でうまくいっても、結局公開時にぼろがでるものです。
上場企業でも、いまだにコンプラやガバンナンスで不祥事が起きるのは、
結局、組織としての意識、オーナー企業であれば、オーナー経営者の意識に
問題があるからです。
「儲かって何が悪い」というセリフが、どこかの記者会見でありましたが、この意識で
上場されたら(そういうのに限って、業績良かったりする。周りも通そうとする雰囲気もでる)
結局、被害をこうむるのは、投資家になります。
以前にも書きましたが、どんなに規則きまりを作っても、人間の心までは縛れません。
ですから、経営者の意識が低ければ、タイミングの差こそあれ(未上場時で発覚するか、
公開してから明るみに出るか)、いずれ問題に、へたすれば事件になるでしょう。
そういった意味では、経営者はもちろん、株式公開を目指す経営者を支える、内部・外部の人は
もっと経営者に対して、あらためてパブリックカンパニーになる、とは何か、を一緒に考え、また
時に経営者に対して、啓蒙する努力を怠ってはいけない、と思います。
(もっとも、経営者が聞き入れてくれないなら、覚悟して辞めるかどうか、です。)
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