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2009/03/13

IPOできる企業できない企業

最近企業がIPOするには、ずいぶんと昔に比べ、難しい。

単純に業績良けりゃいい、という問題ではない。

特にコンプラに対する審査は、ずいぶんとうるさくなった。

ひとつは労基。労働基準に対するコンプラ。これが遵守されていなければ

間違いなく上場できない。

営業系に多いが、契約書の履行がいい加減な企業も多い。

 

かなり飛躍してしまうが、結局、とどのつまりは、経営者の意識が

最終的に企業の先行きをすべて決めてしまうような気がする。

経営者の器以上に会社は大きくならない。

上場準備には、商売上わずらわしい制限がいっぱいついてくる。

昨今は、その準備に係るコストも異常である。

 

しかしそのわずらわしいと思われる制限を無視するのか、それとも少し意識して、

組織として成り立つために最低限必要なのだと関心を示すのかで

やはり、企業のその先がわかるのではないだろうか。

先ほど申し上げた器とは、単に業績の拡大による信用だけでなく、社会規範を守りながら

構築される信頼、という意味の器である。

道義的に問題を起こしたり、商売のために法律すれすれの商行為をする

企業は問題である。結局、そのようなくせをつけた企業は、後々必ず問題を

起こす。なぜ起きるのか、それは、経営者にそういう意識がないからである。

 

公開とはいわずもがな、パブリックになる、ということだ。

ならば、社会規範を守ろうとする意識のない企業は、そもそも

公開はありえない。

ところが、厳しくなったとはいえ、これをチェックする基準はない。

まさか、契約の履行をひとつひとつチェックするには、無理があるだろう。

グレーで通れば、そもそも目に見えないし、チェックのしようもないのだ。

そういった意味では、今も昔も上場審査って、紙だけ増えて、全然本質を

ついてないと思う。

 

第2、第3のホリエモンが出ても、何ら不思議はないのである。

 

 

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