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コーポレートガバナンスと社外取締役制度
口では、弊社もガバナンスを強化して・・・とかいう経営者も
多いと思いますが、実際は、なかなかどうして、決してそうなっているとは
言い難いところが多いのではないのでしょうか?
オーナー系企業だと、やっぱり社長が、職務権限を越えて鶴の一声で
決裁、なんてことが、大いにあり得ます。
上場企業でないのなら、それでも良いですが、上場を目指す企業あるいはすでに
上場している企業ならなおさら、その体質の方向転換を図らなければなりません。
オーナーのいない企業ですと、逆に責任を取らされるのでは、という危機意識(?)から
ガバナンスの徹底を図ろう、とする動きがオーナー系よりもあるのかもしれません。
いずれにせよ、牽制の効かない組織、恣意的に意思決定される組織は
企業価値を損なう可能性があるという点で、非常に危険です。
今、社外取締役制度を義務化しようとする動きが、あります。
その前に、監査役はどうなったのでしょうか?というのもあるのですが
それは置いて、今後この動きが加速されることは、私は良いと
考えております。
ただ、問題は、いつ、どのような形式でやるのかが重要です。
また、それを受ける人の姿勢もとても重要になってくると思います。
これを書きながら、ある社長さんの話を聞いた時のことを
思い出しました。社外取締役制度とは関係ないですが、
コーポレートガバンナンスに関する勉強会で
ある上場企業のオーナーさんだったのですが、その方が
「オーナーであろうとも、私(=オーナー)を首にできる制度を
実際に取り入れました。」と。確かコミットできなければ、その役職
から降りる制度だったかと思います。「パブリックカンパニーで
ある以上、当り前の話だが、私利私欲を戒めるためにも、
思い切ってそのような制度を作った」と。
その話しぶりが、非常に印象的で覚えています。
ここまで意識のあるオーナー企業は、なかなかないでしょう。
その代わり、ではありませんが、コーポレートガバナンスを
強化できる可能性がある社外取締役制度は、是非前向きに
進めてほしいものです。
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