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2009/01/10

経営者の志の高さが企業の大きさを決める。

経営者を相手にお仕事をされている人であれば、そんなのわかっているよ、と

言われそうですが、本当に原理原則にのっとって経営している経営者って

実は非常に少ないのでは?

 

ソニーがソニーの前進である東京通信工業を設立したときの

設立趣意書ってご存知ですか?

ホンダの本田宗一郎が、ご自身の言葉で、どんなことを語っていたか

ご存知ですか?

世に一流と呼ばれる企業を一代で築かれた経営者って、会社を

起こしているその日から、あるいは日々の仕事の中で、すでに、

目指している志が全然違うような気がします。

でも、そのおっしゃっていることって、そんなに難しい言葉でもないし

非常にわかりやすいです。

 

例えば・・・ソニー(当時:東京通信工業)が設立されるにあたっての趣意書には

会社設立の目的:

       真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮セシムベキ自由豁達ニシテ愉快ナル理想工  

       場ノ建設 

経営理念:一  不当ナル儲ケ主義ヲ廃シ、飽迄内容ノ充実、実質的ナ活動ニ重点ヲ置キ、

                    徒ラニ規模ノ大ヲ追ハズ

      一 経営規模トシテハ寧ロ小ナルヲ望ミ大経営企業ノ大経営ナルガ為ニ、進ミ得ザル分野

        ニ技術ノ進路ト経営活動ヲ期スル  (以上  ソニーHP 設立趣意書から抜粋)

     →できたてほやほやの会社が、かなりの詳細にわたる会社設立の目的、また経営理念を

       明確にして、設立に至る、というのは、意外にないものです。

 

ホンダの本田宗一郎さんでは・・・

       経営者たるものは知恵、知識だけではだめ、仁と勇の浪花節だけでもダメ、三者が

       渾然一体になって初めて一級の経営者といえるのである。(中略)中小企業はその支え

       がないだけに経営者は辛い。しかし、従業員を大切にし、希望ある仕事を与えることがで

       きれば、仕事を前進させるアイデアはおのずとして湧きだし、その成功は期して待つべき

       である。 (以上 「俺の考え」 新潮文庫 より 一部抜粋)

 

       人間社会は、相互扶助で成り立っている。(中略)地域住民に迷惑をかけながら・・・

       利益を追求できないという企業だったら、すぐに廃業すべきだと思う。

       他人に迷惑をかけることは、いつ、どんな場合でも絶対に許されないと信じている。

       (以上 「得手に帆をあげて」 三笠書房より一部抜粋)

 

最近は、企業の倫理観、コンプライアンス遵守を問われる事件が横行したため、ものすごい規制が

作られ、非常にがんじがらめになっています。

経営者が、企業が社会の一部を形成しているという自覚をなくし、自己の利益のみを追及していくよ

うであれば、その企業は、存在するに値しないと見るべきでしょう。

でも、よく考えると、非常に当り前の話です。

原理原則を実行するというのは、実はそれくらい非常に難しいのかもしれません。

結局、自分を律する経営者こそが、最後まで残るのかもしれません。

 

 

 

 

 

    

 

    

          

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