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2008/06/18

CSKという企業とオーナー

昨日、ファミリービジネス(オーナー企業)に関する勉強会にて、私が発表する立場で、オーナー企業の研究題材として、CSKを取り上げました。CSKは、私が学校を卒業して、最初に入った会社。但し、グループ会社のVCですが。

そこには当時、大川功という強烈なオーナーがいたのですが、末端の社員でいた私でさえ、強烈な印象がありました。今日は、その企業の歴史と今、ということで、企業研究の一環で発表しました。

私はこのグループに、94年に入社し、確か次の年、「これからは、パソコンの時代になる。だからみんなパソコンを勉強しろ!」ということで、当時社員が6000人くらいいたのに、社員全員分のPCをポケットマネーでオーナー(大川氏)が購入し、配布していたのには、度肝を抜かれました。

ちなみに、このパソコンの卸をしていたのが、現在のソフトバンクの孫さん、だったようです。(不確かですが・・・)当時のPC1台20万円×6000人=12億円ですね。

なくなる直前に、当時のセガというゲーム会社の再生のために、個人資産の850億円をつぎ込んだことでも有名です。

 

その大川氏がよく「予兆」という言葉を使っていましたが、末端の私ですら、よく覚えています。

以下彼の言葉をそのまま引用します。

 

新しい産業には必ずその予兆がある。その予兆を逃さず捕らえ、これを命掛けで事業化しようとする人に対して、天は、時流という恩恵を与え、そして使命という社会的責任を負わせるのだと思う。私の人生は、それに尽きる。

 

彼が言うに、会社の成長は経営者の考え方次第、だとも。

そこで、以下のような話もしています。

1.経営者自身がしっかりとした人生観をもつこと

2.しっかりとした経営ビジョンに基づいた長期計画をもつこと

3.社員のよりどころとなる、社是、経営理念を掲げること

4.それをイズムとして実践し、全社員に浸透させること

5.時流を的確に把握すること

これが備わってなければ、企業は成長しない、との話でした。(以上、大川功「一兆円企業への挑戦」から抜粋)

短期的に利益を追求しがち(それも大事ですが)な時代において、やはり企業の成長たる所以は、今も昔も彼の言葉の中にあるのかもしれません。

あらためて、以前にいた企業、とくにそのオーナーの凄さを感じざるを得ませんでした。

(途中で、文字のフォント大きくなりました。すみません)

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