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2008/04/17

私の経歴書(ミニ)その2

当時私がいたCSK-VCの資本政策は、オーナー企業らしくオーナーの考えが反映されていました。例えば、そのひとつ。それは、リードインベスターになって投資する場合、企業の上場時における経営者の株式シェアを最低でも51%にすること、でした。(これは当時のお話。全部ではありませんが、原則。)「ポンカス」と呼ばれるワラントを発行して、そのように調整していた記憶があります。これは、上場とはいえ、まだまだ企業に安定感に欠けること、しばらくはオーナーがリーダーシップを発揮し、牽引するために最低限必要な経営権をとれ、という認識だったかと思います。当たり前ですが51%であれば、舵を十分とれる権利です。

一方でよく大川氏がベンチャー経営者に言っていたのは、創業者利潤の確保でした。(先ほどの説明と少し矛盾しそうですが)これは、公開時にキャピタルゲインをきっちりもらうことで、これまでのプライベートカンパニーからパブリックカンパニーへ意識を変えろ、というものでした。要するに対価をいただく代わりに「俺の会社」という意識を捨てなさい、ということでした。でも、これは微妙な問題です。じゃあ、CSKは、俺の会社という意識をなくして、経営されていたのか、というと、端から見るとそう見えない部分も若干あったのでは、と思います。真相は、経営者が知るのみですが。

そんな強烈なオーナーの思いが、VCにおいても反映されていましたから、少なからず私にもその影響は、今でもあるのかもしれません。

その後、私はVCを離れて実業の世界へ入り込みます。それは、この次で。

 

 

 

 

 

 

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